猫にとって遊びの時間にはどんな意味があるの⁈4つの必要性とは!

ごはんを食べて、毛づくろいをして、家の中を巡回して…。

猫の一日の行動パターンはだいたい決まっていて、それ以外は寝ているか、部屋でゴロゴロしていて、気が向いたらちょっと遊ぶくらいですよね。

退屈していない?運動不足にならない?と心配になることもしばしば。

猫にとってどんな遊びと、どのくらいの運動が必要なのかご存じですか?

毎日を家の中で過ごす家猫はほどんどの時間を寝て過ごしていますが、野生下の猫は本来単独で狩りを行っていた動物です。

獲物を探して見つけ、辛抱強く待ち、狙いを定めて襲いかかり、息の根を止めるという一連の行程を単独で行ってきました。

しかし人間と室内だけで暮らしていると、食事を不自由なく与えられ、狩りをする必要がなくなって、狩りの技術を発揮するチャンスがほとんどありません。

その代わり人が猫と一緒に「狩りごっこ」をすることが必要なのです。

狩りのワクワク感を体験させ、狩猟本能を刺激する遊びは、運動不足やストレスの解消になるだけではなく、興奮や達成感が得られるので猫の精神衛生上とても重要なのです。

遊びはすべて狩りの訓練

子猫や若い猫はとにかく活発に遊びます。

生後3か月くらいまでの子猫は寝ている以外はほとんど遊びっぱなしです。

兄弟同士で飽きずに取っ組み合いをしては、猫キックや猫パンチを繰り出し、母猫の足やしっぽにかみついては、やりすぎると威嚇され、遊びの中で攻撃の効果や力加減を覚えていきます。

子猫にとっての遊びはすべてかりの訓練を兼ねているのです。

狙う、飛びつく、捕まえる、咬むなど、仮に必要な技術を学んでおかないと、野生では親から独立して生きていくことができません。

外敵との闘い方もこの時期に覚えます。

生後2~3か月までの社会化期を親兄弟と過ごすことは、その意味でも大変大事な事なのです。

薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)

1日の大半を眠ってすごす猫ですが、そんな省エネ体質も狩猟行動と関係があります。

ネコ科動物が狩りを活発に行うのは、おもに明け方と日が暮れる時間帯で、これは「薄明薄暮性」と呼ばれる習性です。

早朝、まだ寝ている飼い主に猫が食事を催促したり、夜が近づくと活発に走り回ったりするのも、こうした本来の生活時間帯が影響していると思われます。

飼い猫が休息場として、四方を囲われた狭い箱やキャットタワーの上などの高所を好むのも、外敵から身を守るために木の上や岩陰などの巣穴で身を隠していた名残と考えられています。

生粋の肉食動物!

猫の体は、動物性たんぱく質から合成されるアミノ酸を必要とするため、猫は肉を食べないと生きていくことができません。

虫が飛ん来れば捕まえに行き、視界に動くものが見えればすぐに追いかけ、ヒラヒラするもの、カサコソ音を立てるものにも敏感です。

飼い主さんがねこじゃらしやおもちゃを取り出しただけで、猛ダッシュで飛んでくる猫もいます。

猫にとっては「動くもの=動物性たんぱく質=食糧」と本能的に刷り込まれているので、反射的に追いかかてしまうのです。

「これは食糧にならない」と分かっても、動くものを追え!という本能にスイッチが入ると容易には収まらず、納得するまで追いかけるのです。

Follow me!