【猫の多頭飼い】メリット・デメリット。失敗しない為のコツや注意点とは!
猫と暮らすのは楽しいものです。
1匹でも十分楽しいのに、2匹、3匹なると、また別の楽しさが加わってきます。
猫にとっても、室内では2匹以上で暮らすメリットもいくつかありますが、住宅事情、経済力、体力、家族の協力など飼い主側の条件次第で、デメリットもあるのでけっして安易に考えないことです。
多頭飼いのメリットとデメリット
昔も今も問題になるのは、多頭飼育崩壊(アニマルホーディング)です。
現実を把握しないでどんどん数を増やしてしまい、世話しきれずに手に負えなくなり、自分の生活も破綻したり、周囲に多大な迷惑をかけてしまう場合もあります。
多頭飼いのメリットとデメリットをよく考えた上で、猫を迎え入れましょう。
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【猫にとってのメリット】
- 遊び相手ができる
- 運動量が増える
- 本来の習性をのびのび発揮できる
- 留守番も退屈しない
- 寒い日は寄り添って暖をとれる
【人にとってのメリット】
- 猫同士のふれあいを見ることができる
- さまざまな個性の猫と関わりができる
- 留守をある程度任せられる
- 適度な距離をおいて猫と付き合える
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【猫にとってのデメリット】
- 自分の居場所が減る
- なわばり内の争いがある
- 相性が悪い猫にストレスを感じる
- 飼い主を独占できない
【人にとってのデメリット】
- 食費がかかる
- 医療費やトイレの砂などの経費がかかる
- トイレ掃除、食事や世話に時間をとられる
- 居住スペースが手狭になる
- 部屋が汚れる
立体的な生活空間をつくる
多頭飼いでは、まず飼い主の責任能力とともに、住空間に余裕があることが求められます。
たた2~3匹までの場合、各猫がそれぞれ安心できる居場所を持てるなら、極端に広い住居でなくても快適な暮らしは可能です。
横の空間だけでなく高低のあるタテ空間も重要です。
家具の配置で高低差をつくったり、キャットタワーを設置して立体的な住空間を作りましょう。
多頭飼いでは自然と上位下位のランクが生じるようで、タワーや家具の上など、一番高いところを占める上位猫はだいたい決まってきます。
あとは食事を多頭分個別に用意して、水は数か所に多めに用意します。
トイレも頭数+1個以上置き、掃除と排泄物のチェックを怠らないようにしましょう。
多頭飼いの縄張り問題
猫にとって縄張りの広さの基準、その範囲内で自分の食糧がまかなえることです。
食糧が手に入り、しかも外敵侵入の可能性が低いのであれば、縄張りは狭くても問題はないのです。
多頭飼いでは、なわばりといっても他の猫との「共有縄張り」がほとんどです。
猫同士の相性のよし悪しでまれにトラブルも生じますが、食べ物に困らない環境に暮らしていると、もともと争いを好まない猫の親和性は高まり、個性さまざまな猫たちの平穏な共同生活が実現します。
関係の悪化はすみ分けで対処
一緒に暮らす猫同士が、突然けんかをして険悪な関係になることがあります。
相性が悪いとは思えない猫でも、まれにそういうことが起こります。
威嚇や攻撃をやめなければ、対処法としてはすみ分けが最善です。
どちらかを隔離して、対立相手と同じ部屋で顔を合わせないようにします。
部屋を分け、食事とトイレも別々にすることで、それぞれの猫も落ち着いて休めます。
緩衝期間を経たあと、時間をかけて再度引き合わせることを考えます。
和解拒否が決定的でない限り、あとは猫自身の解決を待ちます。